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執筆者の写真かやはらけいこ

子育ての正解




私が子育てで大切にしていたことの一つに

『自分の意見を言う』

ということがあります。


息子達が大人になった時

自分の考えを自由に堂々と言えることが

大切だと考えていました。


みんなが「黒」と言っていても

自分が「白」だと思ったら

遠慮しないで

「~~だから僕は白だと思う」

と言えばいい。

いろいろな考え方があっていい。


息子達が小さい時から

そう教えてきました。


「なんでそんなことしたの?」

「どう思う?」と

意識して息子に質問し

自分の考えを言うようにしてきました。


そのため長男は

幼稚園の頃はとてもしっかり者で

先生から頼りにされる存在でした。


小学校に入学すると

少しずつ状況が変わり

1年生の保護者面談では

反省文の束を見せられて

「それ全部うちの子が書いたんですか⁈」

と驚いたことを覚えています。


それから高校卒業するまで

反省文を書く機会が多々あり

長男の作文力は

反省文のおかげかもしれません…

とにかく

入学して間もなく担任の先生から

「足並みを揃えて指導したいので

はみ出ることはしないでほしい。

授業中は発言しないでください。」

と言われてしまい

どうすれば良いか分からなくなりました。


そんな小学校生活のスタートだったので

あっという間に『問題児』

という扱いをされるようになり

学校からお叱りの電話が来たり

校長室に呼び出されたりの日々で

学校行事の時は

保護者用のネームプレートを裏返して

名前がバレないように過ごしていました。


今振り返ると

長男はコミュニケーションや

感情のコントロールが難しく

先生やお友達に迷惑をかけたり

傷つけたりすることも

多々あったのだと思うと

申し訳ない気持ちでいっぱいになります。


でも当時の私は

我が子を守りたい一心で

息子のことを理解せず

型にはめようとする学校に対して

怒りが込み上げてきました。

自分の意見を言うことや

みんなと同じにしなくても良い

と教えてきた私の子育ては

間違えていたのだろうか。

と自信がなくなりました。


私が母親として至らないから

息子を苦しめてしまった。

私はダメな母親なんだ。

と自分を責めました。


そんな時

チャイルドケアに出会い

「子育てを通して母になっていく」

という考え方に救われ

少しずつ前向きになれました。


子育てをしていると

何が正解か分からなくなって

不安になる時がありますが

そうやって悩んでる時点で

そこには愛があるのだと思います。


子どものことを想う

素晴らしいお母さんだということです。


子育てに正解はないけれど

愛があれば大丈夫です。

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